12月20日にダイハツの認証試験での不正行為が発覚して多くの注目が集まっています。
ダイハツの不正車種に乗っている人はどうしたらいいの?
不正車種に乗っている人への対応はどのようになっているのか?
補償はでるのか?
特に今乗っている人、これから納車してもらう人は安全性が正しく証明されていないことから、不安の声が多く出ていました。
そこで、「ダイハツ不正車種の対応はどうなるのか?」「補償はどうなるのか?」など対象の全64車種をチェックして見ました。
ダイハツ不正車種の対応5選は?補償はどうなる?
結論、ダイハツの不正問題に対する対応(補償)は車種別では分けられておりません。
具体的に言うと、対応(補償)は「新車か中古か」「納車済みか未納車か」によって対応を変えているようです。
各ユーザーへの対応については、下記簡単に概要をまとめておきます。
対象 | 補償(対応) | |
現時点でのダイハツユーザー | 新車 | 検査において不正は行ってしまったが、その後の社内検査では合格点がでた。 そのため、引き続き乗車しても問題はありません。 |
中古車 | ダイハツの所有権を離れているため、直接の対応は考えておりません。 | |
納車待ちのユーザー | 未生産 | 納車を取りやめる。 |
生産済み | お客様と相談の上決定させていただきます。※希望すれば返金対応あり | |
海外の人 | 各国の当局に状況を共有し、その国の基準に満たされれば販売を再開していきたい。 |
①ダイハツを利用中のユーザー(新車)
ダイハツ不正車種の対応、1つ目は「新車を利用中のユーザー」の場合です。
ダイハツ工業社長の奥平氏は会見で、「174個の不正が発覚したものの、その後の社内での再度の検査では、全項目法規の基準を満たしていた」と報告し、「今まで通り安心して乗っていただければと思っている」と話しました。
奥平氏の会見での発言内容※一部抜粋
「(不正発覚後、)法規基準に満たしているかを基準に実車試験、試験データのチェックを行ってきた。社内のチェック・検証では174個の不正認証について、安全に問題のある事象は出なかった。
ドアロックの問題についても、法規の基準に満たない可能性はあるものの、実際に事故が起こったという情報はない。今まで通り安心して乗っていただければと思っている。」
「安心して乗っていただければ」なんて言われても怖くて乗れませんよね…!補償はないのでしょうか。
②ダイハツを利用中のユーザー(中古車)
ダイハツ不正車種の対応、2つ目は「中古車を利用中のユーザー」の場合です。
中古で購入し、現在乗ってるユーザーについては「ダイハツの所有権を離れているため、直接の対応は考えていない」と発表されました。
また「乗り続けるのかどうかは、購入者の判断に委ねる」とのことでした。
所有権の関係でダイハツの手を離れていたとしても根本的な問題はダイハツがきっかけなので、中古車に乗っている人も真摯的な対応をしてもらえるように調整して欲しいですね。
③納車待ちユーザー(工場未生産)
ダイハツ不正車種の対応、3つ目は「まだ未生産で納車待ちのユーザー」の場合です。
現在受注している6万台のうち、現時点で生産されていない1万2000台は、納車を取りやめると発表がありました。
納車待ちの約20%に該当する1万2000台については、原則返金に応じる方向性で調整を進めているとのことです。
お金が帰って来るのは安心ですが、現時点で乗っている車の車検期間やすでに納車待ちを数ヶ月してるユーザーによっては、また1から車を探さないといけないので、そのあたりの負担も補填してほしいところですね。
④納車待ちユーザー(生産済みで納車待ち)
ダイハツ不正車種の対応、4つ目は「生産済みで後は納車されるだけのユーザー」の場合です。
生産済みの契約車については「お客様一人ひとりと相談して対応を決める」と発表されました。
具体的な対応については、
- 「そのまま乗るよ」というお客様には予定通り納車
- 「ちょっと乗るのは怖い」というお客様は、お客様と相談の上返金対応を進める
画像引用:産経新聞
とのことでした。
「ここまでまったし安全だと言うから乗る!」と言う人もいれば。「やっぱり怖いから返金希望です」と言う方もいるでしょう。
そのため、ダイハツはお客様一人一人と相談して、対応を詰めていくようです。
⑤海外ユーザー
ダイハツ不正車種の対応、5つ目は「海外ユーザー」の場合です。
海外(特にアジア圏)についても現在販売を停止しています。
しかし、アジア圏については各国ごとに審査機関や認証当局があるので、各国の当局に状況を共有し、その国の基準に満たされれば販売を再開していきたいと考えているようです。
現在ダイハツが販売している国はマレーシアを筆頭にエクアドル、ウルグアイ、カンボジア、インドネシア、タイ、メキシコ。ベトナムなど多岐に広がっています。
画像引用:ダイハツ第三者委員会報告書
そのため、認証試験については各国の認証当局に協力してもらいながら必要な試験を行なっていき、信頼を回復していきたい狙いを示しました。
ダイハツ不正があった車種は全64車
ダイハツの不正があった車種は1989年から2023年の34年間で全64車ありました。
「現在生産中の車種」から、すでに「生産終了している車種」、「海外での生産・販売している車種」まで多くの車種で認証試験で不正をしていたことが発覚しました。
今回の不正発覚を受けて、構成された第三者委員会の調査報告書に沿って確認して見ましょう。
ダイハツ不正があった車種は全64車
- 生産中の車28種
- 生産終了した車18種
- 海外で販売している車16種
- 海外で生産終了した車2種
ダイハツ不正があった車種:生産中の車28種
まずは、現在生産中の不正があった車種28種を確認して見ましょう。
不正があったダイハツの車種は下記の全28種です。
- ミラ イース
- ピクシスエポック
- プレオプラス
- タント
- シフォン
- タフト
- ムーヴキャンバス
- コペン
- コペン
- ハイゼット カーゴ(デッキバン含む)
- アトレー(デッキバン含む)
- ピクシスバン
- サンバー(バン)
- ハイゼットトラック
- ピクシストラック
- サンバートラック
- ロッキー
- ライズ
- レックス
- トール
- ルーミー*
- ジャスティ
- グランマックス
- タウンエース*
- ボンゴ
- プロボックス*
- ファミリアバン
- 開発中車種
画像引用:ダイハツ第三者委員会報告書
画像で見るとこちらの車が不正があった対象の車一覧になります。
画像引用:X
ダイハツは2011年から親会社のトヨタが軽自動車に力を入れる方向性を打ち立ててから軽自動車の販売を強みとしており、現在販売している不正が見つかった車種にも軽自動車が多く該当しています。
ダイハツは軽自動車販売で17年連続売上1位と2022年度では33%のシェアを持っています。単純計算で軽自動車をこう購入した3人に1人がダイハツ車に乗っているということになります。
小回りが聞き普段使いがしやすい軽自動車だからこそ、今回の騒動で対応はどうなのか気になる人が多い印象ですね。
ダイハツ不正があった車種:生産終了18種
次は、生産終了している車で不正があった車18種を確認して見ましょう。
不正があったダイハツの車種は下記の全18種です。
- ミラトコット ブーン
- パッソ
- キャスト
- ピクシスジョイ
- ムーヴ
- ステラ
- ムーヴキャンバス
- ハイゼット (カーゴ)
- ピクシスバン
- サンバー (バン)
- ムーヴコンテ
- ピクシススペース
- iQ
- ハイゼットトラック
- ピクシストラック
- サンバートラック
- アプローズ
生産終了している車と一口に言っても、2000年に生産終了した車種から2023年6月まで生産を行なっていた車種まで、幅広い年代がまとめられています。
画像で見るとこちらの車が不正があった対象の車一覧になります。
ダイハツ不正があった車種:海外販売中16種
次は、海外で販売中の16種を確認して見ましょう。
- AGYA/WIGO
- AXIA
- AXIA (IB)
- RUSH
- ARUZ
- XENIA
- AVANZA
- VELOZ
- ALZA
- RAIZE
- ATIVA
- MYVI
- BEZZA
- YARIS (SEDAN) / VIOS
- YARIS CROSS
- 開発中車種
ダイハツはアジア戦略で近年はアジアへの出荷に力を入れていましたが、認証試験の歴史が34年前から行なわれていたため、該当する諸外国は多岐に渡ります。
今回のダイハツ不正で一番影響を受けたのは10車種販売していたマレーシアと言えそうです。
ダイハツ不正があった車種:海外生産終了2種
最後は、海外ですでに生産終了している2種になります。
- |CUORE (欧州向け3ドア仕様)
- iQ
コメント
コメント一覧 (14件)
今年の6月に新車のルーミーが納車され、半年になります。こんなことになるなら買わなかったと思います。残念でなりません。
不正はあったことには間違いない訳で、その後の検査で合格したとしても不安は残ります。
しっかりとした安全であることの証明をして欲しいと思います。
正直ダイハツがこのように隠蔽して,しかも改善しないのは何故かわからない,正直に申告して安全性を少し低下したとしてもちゃんと報告していたらこんなことはならない、全国のダイハツの関わる費方達などの影響は大変なこと,これはまさしくトヨタ自動車が責任保証をして,スズキ自動車とタッグを組んで今後の車作りを基本に基づき,やること,それまでは,やはりダイハツの車を購入、乗っている方などの車の不正な箇所など,詳しく知らせて,改善,または,安心させることが第一先決です,多分ダイハツブランドは消滅するでしょうね!でもこのことをはじまりとして,トヨタ,スズキ,マツダ,スバル,などで信用を取り返して欲しい限りです,残念です!
全メーカー隠蔽してるでしょ?三菱の時に悔い改めて無いならこのまま倒産して欲しいですね。
妻が不正報道4日前にコペンを契約。報道後、ディーラーからいつ納車なるか見当もつかないとのこと。今の車の車検が1年以上あるので、それに間に合えばいいのですが。とりあえず、ディーラー下取り査定額が変わらないので買取屋さんにしなくてよかったです。
僕の妹である、鉄川千佳さんが、ダイハツのタントを18年以上も乗ってますが、ちゃんと検査を受けた方が良いですよ。ダイハツのクルマは、特に人気がありました。僕は、スマホ等で、ダイハツのクルマが不正検査でビックリしました。消費税がスタートしたのは、’89年の平成元年になっていた年です。正直言って、ダイハツのクルマである、全64車種以上のクルマを検査して、合格しないければならないです(トヨタ・マツダ・スバル等も含めて)。ダイハツのクルマは、事故や不正等だけは、起こさない様に、確りと、検査を受けてから、気を付けて下さい。以上。
今月9日に納車されたんだよね、ハイゼットカーゴの新車。不正を行わざるを得なかった社内の雰囲気を作り出した人達。それにより不正を実行した人達。それ以外の人達からユーザーまでは全て被害者だよね。潜在的な被害者はまだまだ居ると思うしこれから被害に遭う人達もいると思う。クレーマーの様にギャーギャー騒ぎはしないけど、不愉快である事に変わりはない。社長が社内基準で安全が確認されたとか言ってるけど、それ説得力あるの?そもそも車種別にどの様な不正があったかは説明すべきだよね?そしてどう保障してくれるのか?それはいつ行われるのか?それらに誠意を持って対応して欲しい。
すでに自分名義になってる ダイハツユーザーは この先乗り続けるか、他社に乗り換えるかは自分次第、ユーザー任せって事なのかな。
でもエアバッグの不正は 大丈夫、と言われても…ほんとに?と思う。
安全、と言うなら ユーザー、国民に向けて 安全である根拠も含め わかりやすい説明を。
真摯にと言っているけど 近所のダイハツは店が閉まってた。トヨタや日産やスバルは営業してる中、ダイハツだけが閉まってた。
疑ってしまうよ? ユーザーから逃げてるのかな?
対象車種のユーザーに対しては 何らかの報告があってもいいのでは?
こちらから、今回の件ですが……と、お伺いは違うと思ってる
私はミラーイ−スに乗っています。ことしの11月から乗ってますが、怖くてしょうがないです、息子も乗っているので心配でどうしようもないです。検査をして合格したと言っても自分が乗っている車は大丈夫なのか?と思いますがどう思いますか?!
中古車の18年式ムーブカスタムを納品して一週間も経たない内に不正問題。一ヶ月早くにこの問題が広まっていれば、、買う時に値切ったのに!。えぇ、エアバッグとか衝突安全不正だけなら気にしません。エンジン止まるとかブレーキ効かなくなるってなら考えるけど。
現在利用中の車は再度確認したところ問題ないので、安心して乗ってくださいとのことですが、ならば、現在の生産を中止しなくてもよいのではないでしょうか?何かあるから、注視しているのではないでしょうか?
現在納入されている車は再度検査したら
問題ない?
そんなメーカーの言う事なんか信用ならないでしょう!そう言わないと大変な事になるからそう言うよね。
第三者機関が調べてないと駄目だよね。
詐欺で騙されたのと一緒だよ。
2022年に新車を買ったのですが、ダイハツではそのまま乗っても大丈夫と言うけれど、心配で乗ってられません、買い取ってもらえないか?
2023年の春にタントを200万近くで購入しました。新車と変わらない価格で購入しても中古車なので、ダイハツは関与しないっておかしくないですか?
トヨタライトエーストラックに乗ってます!中古で購入 しましたが不正の内容がエアーバッグとあり非常に不安になってます。もし事故をおこしてエアーバッグが正しく動作されず身体に大きなダメージになってからしか対応は考えないのでしょうか
どうしたらいいか?誰か教え下さい!