『行くぜ、キット!』『はい、マイケル。』

1年間に日本に上陸する海外ドラマは20本弱だけという、“海外ドラマ氷河期”と呼ばれる 1980年代、『ナイトライダー』は日本に上陸した。
本国のアメリカで、1982年秋から全米NBCネットワークで放送が開始された『ナイトライダー』は、西部劇タイプのヒーロー、マイケル・ナイト(デビッド・ハッセルホフ)がしゃべる車“ナイト2000”に乗って活躍する勧善懲悪ドラマ。当時、アメリカのエンターテインメント業界誌は低視聴率と予測したが結果は逆。『ナイトライダー』の第1話「電子頭脳スーパーカー誕生」がプレミア放送されるとエンターテインメント業界誌の予想を見事に裏切る高視聴率をマーク。第2話からもやはり好調で、視聴率はベスト30に入った。

日本では、1984年12月16日夜9時からの『日曜洋画劇場』で「電子頭脳スーパーカー誕生」を初放送。この時の視聴率は17.1%と、一般的なハリウッド映画に匹敵する数字となった。
翌年から翌々年にかけて『日曜洋画劇場』で放送したパート2~6も好視聴率を獲得し、満を持して1987年1月7日から1時間シリーズがスタート。放送がはじまると、10%台後半に届く好視聴率を記録し、たちまちテレビ朝日の人気番組として幅広く支持を集めた。

1980年代に作られた『ナイトライダー』は、キット自体が“元祖カーナビ”だったり、実際に自動運転システムの開発が進んだり、後のインターネットのようなデータベース検索が行われたり、仕様は異なるが車載カメラが搭載されていたりと、未来に実現していく自動車像そのもので、その先見性に驚かされる。また、まだCG(コンピューター・グラフィックス)がない時代、危険度の高いアクションの多くを俳優やスタントマンが熱演し、迫力ある映像を実現したことも伝説レベルだ。
『ナイトライダー』が古びないのは、マイケル・ナイトとキットの友情があるからだ。命がけの局面で互いに支え合う、このコンビだからこそ実現したと思われる奇跡が『ナイトライダー』にはぎっしり詰まっている。『ナイトライダー』というドラマそのものが、ファンの夢を運ぶ“ドリームカー”なのだ。

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